

優れた披露宴サービスは、料理とサービス双方の円滑な連携の上にしか成り立たない。
そこでブシェ氏が提案したのは、シェフが中心となり、サービスと料理スタッフの統率を取っていくトレーニングだった。
サービススタッフは、披露宴の進行状況を密にシェフと共有し合った。間隔は分単位で、内容はお客様の一人が席を立たれたという情報にまで及び、それを基にシェフは会場の状況を手に取るように把握して料理開始のタイミングを見計らった。
すると、料理が作られてから出されるまでのタイムラグが徐々に減っていたのだ。
いつしか現場は、お客様へ最良のタイミングで料理を提供していけるという喜びと、スタッフ同士が今まで以上に一体感を持って式に挑んでいけるという自信に満ちていた。
研修はこの後も繰り返し行われた。
鍛錬を重ねたマリエールの料理は、ブシェ氏に認められて初めてご提供できるものとなっている。